一 二

昇った月
真円の月
紅に染まった木々
紅に染まった頬…

淡い月の光が
雲と絡んで微かに
陰影を浮かび上がらせる
空にそっと手を伸ばす

体を預けて
微かに感じる冷気を誤魔化す
露と消える温もり
探しても辿り着けない

金色の道
二人で歩いた
金色に染まった道

今は一人
探しても見付からない
金色に染まった道を一人歩く

…歩いていく


自由詩Copyright 一 二 2010-12-02 20:01:17
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