阿呆の戯言
うんち

やわらかに浅い林道で、群衆は足元そろえてそう仰ってる。
そこは海じゃねえ。

夕方は蚊が多いネ。
刺されて赤く腫れてきた群衆。
鈍くあたためながらにして増殖してんの、誰?

少しはなれた歩道のケヤキの横で
1人しろい顔して立ち止まってるあの男には血を入れてきた方がいい。

抜けて冷えた大きなお兄ちゃんはあたしの後ろで
脳髄光らせてる。としても、

忘れ物忘れ物とか云いながら
迷える横道に入り込んで姿、くらませてあげますね。

でもここは凸凹してるから不利。
今回の孤独は、死ぬかと思った。
あはは、今は
高く積み上げすぎたビルの上にいるただの阿呆なんだよ


自由詩 阿呆の戯言 Copyright うんち 2010-12-01 22:40:17
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