第二類医薬品
セガール、ご飯ですよ

痔核にクロロマイセチン塗って俺は今日もご機嫌だ
なにしろ週末の街角には俺のお眼鏡にかなうギャルが
俺のお眼鏡にかなうギャルがソーメニーだぜ踏まれたい
俺は今通院している歯医者の歯科助手が気になるぜ
長門有希を三十二歳くらいにした感じの暗い女性だぜ
ああいう女性と俺は見知らぬ土地の王将に行きたい
お互いに一言も口をきかぬまま彼女は天津飯を食い
俺はチューリップを睨みながら麦酒を舐める
そういう感じで終電間際まで粘りたい願望がある
終電間際まで粘ってでも終電で帰りたい願望がある
それっきり俺は帰るふりをして花太郎に入店し
なにかパッとしない素人物のエロスな映像を
ヘッドフォンで聞き流しながら朝六時まで浅く眠る
そんなことを考えているうちに今もう夜になって
俺のお眼鏡にかなうギャルたちの姿が
渋谷区円山町の辺りに消えるのをぢっと見送る


自由詩 第二類医薬品 Copyright セガール、ご飯ですよ 2010-11-27 20:08:22
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