影ぼうし
ポー
自分の立ち位置など
興味はないと感じていた
今 何故かしら
想起する自分がいて
渇きがおさまらない
頼るものを持とうとしなかった
闘いは己とするものと
信念を曲げずにきた
今 何故かしら
頼るものを持った時から
変わりはじめた
白い光りと伸びた黒の
真ん中に灰色を感じて
軽快で高らかに歩む姿と
傷む脚を引きずる姿と
途方にくれている姿とを
共についた始まりの鐘が響き渡り
遥か彼方まで届くだろう
そこには 轍が刻まれる
何故か願っている
共に立っていることを…
青く高い空の下も
清らかな水の中も
動くことの出来ない
私の道標へ…
光りがさすよう 祈っている
みんなの笑顔が眩しくて
覚束ない足どりで
踏み締めながら 標へ向かう
いつともしれない 遠き旅路へ
人という 光りを頼りに
寂しく憂いに満ちた笑顔でも