暗いちから(七)
信天翁

          さやさやと
     緑の褪せたわくらばが
       揺れて慰め合う秋
 羊田には渡り鳥が集いはじめる

プロムナードで自分に呼びかける
   さぁ ねこぜをそらさんか
    へっぴり腰をのばさんか

 だが 所詮 からまるばかりだ
       カルマの強い紐と
    リグレットの太い紐とは


自由詩 暗いちから(七) Copyright 信天翁 2010-10-31 09:40:39
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