売れないけれど
番田
何か新人の営業マンのような態度をしている自分自身や
この遍質的な 会社側の 遠い過去からであろう
塊の疲弊した その死んだ 体質よ
一度きりだが
多分とても適当なのだと私はこの状態に理解することができる
戦おう 今日も 私は培われた 情熱的な思いとなって
けれど生きていると思う私は どこにいったとしてもいつも不安にさせられた
何もかもがぼろぼろに壊されていく未来の風景でもあるのかもしれない
私は一体全体何に対して詩をしたためているのだろうか
自分の中で絶えずそれを自問自答している
校正できないその壊れた言葉を
綴ってみては 孤独だった
この世界から出て行けたら幸せなのにといつも願っている
*
そうだ 私はこれは出口なのだろうかと 少し 人より思うから 頭が悪いのだ
それとも脳みそだけが悪いのだろうかと 今日も一人でなんとなく物思いにふけっている
かつてに思い出される
子供の頃は 青いプールの中を 笑顔で泳ぎ回っていたものだった
低いボイラーの機械音が コンクリートの奥から響いていた
笑っていた 私は いつも 犬か何かのようだった
*
響き渡る 聞こえている 靴音のコンクリートで
帽子をかぶった 紫色の 私は
疲れた頭で すべて 音楽なのだと思うことが
そして許されていた 少しだけ
誰もが 何も制約されることなく 貧乏なんだとしても 金持ちになれると
現実離れした世界に いつも そんな私は憧れていたかった