参列
朧月

墓へ続く小道を
厳かな気持ちで進めば
先にいったひとたちの
足跡が静まる

あいだあいだに咲いてる
花は美しすぎて
手折ることはできない
みなの胸に刻まれる

永遠を夢みる
大木のように
ささいな言葉で涙もする
ちいさきイキモノ

選べない命を支えあいながら
もういがみ合うことだけはしないでいよう
私にできることがわずかでも
そっとあなたの肩に触れる
一緒にゆこうと
先に握ってくれたあなたの手は温かい



自由詩 参列 Copyright 朧月 2010-10-23 23:07:01
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