反ひまわり
ハイドパーク

自分の詩が
暗い
残酷だと
悲嘆する
ゴルゴダの聖者よ

世の中が
暗くて
残酷なのだから
それはそれで良い

目立たない
色と柄の生地を使い
スーツを仕立てるようで
とても静かで
紳士的な行為だ

場違いな服を着て
ひまわりが好きだと
大声を挙げ
腕を振り回すのは
がさつな事に思える

太陽に向かうことだけが
生き物の性ではない

その根は真反対の暗闇へと
降りていくのだから

太い主根から
過去へと細分化し
ひたすらマイナスに
そして一部分では
螺旋を描きながら


自由詩 反ひまわり Copyright ハイドパーク 2010-10-18 18:28:34
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