木っ端ミジンコ
海里

言葉のなる木が微塵に砕けて
ちっちゃなミジンコ
恒河沙生まれた

単眼複眼
お花の目をして
ぴこぴこなのぴこ泳いでる

君たちの
ひとつひとつを色にして
どんな絵だったら描けるだろう

わたし、だなんて言葉はいらない
ぴちぴちさとか、跳ね返り具合
この旋律はとか、言えばいい

 
「色鉛筆のためのパレット」より。


自由詩 木っ端ミジンコ Copyright 海里 2010-10-17 20:21:51
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