海と月
アラガイs



まるで鏡のように人のこころをさまよいながらわたしは包まれている
海岸線を
どこまでも
きみと青いプリズム
昼間なにもないような顔していつもはぐらかすのは
潮風に寄り添いながらあなたから生まれてきた証

夜には騒めく
波の仄かな光りの粒が
生きものたちを底なしの眠りへと誘い
逆さまに沈む(月)
〜流れきたる
その哀しみを小さな星たちが拾う
見つめながら
見つめられて

海はどこ?
あなたを探して
わたしも沈む
いつも(沈
むわたしが)
どこまでも
漂う〜海月
いつかきみに還る
引き潮のとき (どこ
までも )










自由詩 海と月 Copyright アラガイs 2010-10-13 01:57:01
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