金銀木星
藤鈴呼

一つ 良いことがあって
そのまま更けると思っていた

夜更けに

一つ 哀しみが
ポタリ 落ちる

夜は 全てを
見詰めて居る

近くで
遠くで

距離は 此れ程までに
違うのだけれど

黒いから
暗いから

手を伸ばしても
掴めないのだ

夜 そのものだって
つかめやしないのに
夜への 長さなんて
つかめやしない

それでも 夜は
何処からか
何処かへ
つながっている

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視線が 絡まると
人は 勘違いを する

心が 絡まると
人は 微動だに 出来ぬ

其れで 良いのだ

此れ以上 君を
凝視して しまっては

見たくも ないものと
見ては いけないものが

混じってしまうから

純粋な ままで
無垢な 瞳のままで

ゆっくりと 
向日側
見詰めさせて くだしゃんせ

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素人は 丸投げをして 許されて
 玄人に問う 苦労とは何?

*

玄人は 素知らぬ振りが 出来ぬから
 言い包めるか 言い含めるか

*

達人は 何処の世界も 達観視

*

全体を見渡して 尚且つ
相手の気持ちも 考えられる
そんな人間関係が 理想ですね

*

振り出しに 戻る玄人 素人に

*

此の世界では 先生 で有っても
別の世界では 初心者って
良く有る話

常に謙虚を 心掛けたいものです。

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ほたる草って
どんなステキな草だろうと思って
画像を検索して 眺めてみたら

鮮やかな 黄緑の
もこもこした葉っぱの植物
に くっついた
ちいちゃな すずらんみたいな
可愛らしい花

と 

露草が出ている処もあったし
長細いほおずきみたいな形の
淡い桃色めいた花の処もあった

どれが本当なんだろうって
考えながら
癒されている 夜

嗚呼 いつか
本物の 蛍に あいたいな

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段々と 手が
痺れて 来ました

このままだと
動かなく なって しまう

でも それは
二度と 動かない、の
意味では 無いのです

一度 休めてしまうと
立ち上がるのが
億劫に なりそうで

中腰のまま
身構えて 居ます

まるで 目の前に
敵でも 居るかのように
身構えて 生きます

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国立病院の敷地内には
沢山の桜が 咲き乱れます

世の中に 塗れ乱れた人も
たまに 乱入して来ます

建物の 向かい側が
警察学校なのです

近所には 少年刑務所もあり
たまに 脱走者が 出ます

そんな学校にも
そんな刑務所にも

桃色の花びらが 舞う時
どんな 悪人も
心 穏やかに なるのです

ええ きっと
それだから
安心して 良いのですよ

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金木犀は 直ぐ 変換 出来たのに
ギンモクセイは
銀木製に なっちゃった

途端に 光り輝く オーラが 失せて
怒ったバッターが 振り回す バットの
鈍い音が 脳裏に 響く

美しい筈の オーロラは
何処に 逃げて しまったんだろう
ピンポン玉よりも 早い スピードで
飛んで 逃げたのですか

走って飛んで オール つかんで
ボートの ヘリを 掴むんだ
畳のヘリを 踏んで イケナイ
理由って 何?

お茶の時間に 習った 常識
コモンセンス
ねぇ 其れだけで
" あたりまえ " の お話

体良く過ごすなら
疑問なんて 持っちゃあ 駄目

でもでもでもね 解らないから
調べるの

畳のヘリは 主人と客人の境界線
踏むことで 空間様式が崩れる

…うーん 何だか
オカルトチックなイメージが
浮かんで来て 仕方無い…

昔の畳は 麻を藍染していた為
踏むと色落ちする

…これは 理に適ってるのう…

畳縁には家紋が入って居る為
先祖・親の顔を踏むことと同様だ

…それは いけませんね。

かやふにして
解らぬことは な〜んだって
ちょちょいの さいさい 時代

でもね 一つだけ
どうしても 気に成っているけど
どうにもならないことが あるんだ

銀木犀って
どんな 香り なんだろ・・・

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自由詩 金銀木星 Copyright 藤鈴呼 2010-10-11 00:15:33
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