カレシの黒光り
ポチットナーー

あぁ

という間に
冬が過ぎて春を飛び越えて夏の風になり
秋のすべてを閉じ込めて
あたし
25歳


もう
なんだか やんなっちゃう

カレシと別れてから
カラダがじんじん 泣く
サラダはにんじん 抜く
もう

なんだか もう やんなっちゃって
ダイエットは懲り懲りだし お菓子も食べ飽きた
だけど 全然
満たされない

満たされたいんだけど
ねぇ
黙ってないで何か言ってよ
と ぬいぐるみにひざ蹴りをお見舞いしたところで
お腹は空かない
仕方ない
ぐぅ と泣いてみる


カレシ
黒光り
してたっけ

どうして、って
聞かなかったけど
ちょっとクヤシイ

だって
思い出しちゃうし カラダが
くっついていたかっただけ
それなのに

もう


もう
やだ

電話もかかってこないし
ヒマ

眉 抜きすぎたし

はぁ

25歳、だよ
あたし
ムカツク

でも まあ
雑誌で新しいダイエット見つけたし
星占いは11位だし
いっか

もう
寝よ


自由詩 カレシの黒光り Copyright ポチットナーー 2004-10-20 09:26:52
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