詩を書こうとする
番田 

私とは一体何なんだ
そうして耳を傾けさせられた言葉を
私は眠ることにした どこまでも無限に光の流れだされた世界だ
ここで 私だけが今日も書き続けられたならと


私はそんなことを考える 真っ白な顔をして 
夜の中に身を潜める こうして世界の中に 
私は何一つ存在することなどないのだろう 
ラジオからは そして ひとつも言葉など聞こえてこない


そして私は 街の中で息を殺しながら 人となる
人のことなど 考える私は見えない 知らないのだ
黒色の死体にされたみたいだ
ああ 人間の私は 何も世界の人に考えさせられたことはない


部屋の中には 言葉だけがあった
そして世界の暗い夜をぼんやりと思いは漂っていく
存在するのはただひとりの世界だ 真っ白な
そこでただわからない 私は何も思い浮かぶ言葉などなかった


自由詩 詩を書こうとする Copyright 番田  2010-09-28 03:45:34
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