(フラグメンツ)
るか
1、
ある夕暮れ、
いつまでも絶える事のないものを、
やがて来るその日のために
喜びは日々に住まい、
生命が心と出会う
叶うなら、そこで、
口にしたい名辞がある
から
2、
声、が
わたしに物の名を呼ぶ声が残されているだろうか、
この寂滅の時に接して
銃声
3、
声はどこからやってくるのか、わたしは知らない
声は私を呼ぶことで世界を呼んでいる
4、
私は内部へ、どこまでも内部へと赴こうと思う
たとえそこに果てしがなくても
咲き匂う豊穣な内部の楽園へ
5、
永遠には名前がないから
わたしたちは呼ぶことすら叶わない
そこで夕暮れに影が伸びる
なるべくわたしたちの孤独を
つよく
感じられるように