(フラグメンツ)
るか

          
          1、
          
          ある夕暮れ、
  
          いつまでも絶える事のないものを、
          やがて来るその日のために
          喜びは日々に住まい、
          生命が心と出会う
          叶うなら、そこで、
          口にしたい名辞がある
          から



          2、
          
          声、が
          わたしに物の名を呼ぶ声が残されているだろうか、
          この寂滅の時に接して
          銃声



          3、
     
          声はどこからやってくるのか、わたしは知らない
          声は私を呼ぶことで世界を呼んでいる



          4、
          
          私は内部へ、どこまでも内部へと赴こうと思う
          たとえそこに果てしがなくても
          咲き匂う豊穣な内部の楽園へ

         
 
          5、
          
          永遠には名前がないから
          わたしたちは呼ぶことすら叶わない
          そこで夕暮れに影が伸びる
          なるべくわたしたちの孤独を
          つよく
          感じられるように









自由詩 (フラグメンツ) Copyright るか 2010-09-27 17:09:33
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