生まれた命
番田 

詩を書こうとしても
休日の食料はすでに貯蔵されていない
正しいのだろう でも 私も
あなたが ペンを握ろうとしていたって 
雨の中を歩いて帰ってきたのだ しかし
そして そう 私は信じた


傘もささずに 歩いてきたのだ
そんな予感など そして 私は していない 
ある程度のボリュームのある詩として
でも 牛乳を入れた袋を ぼんやりと 手にしていた
画家が筆を握る時のように


今日は疲れているのだ 昨日も だが
知らなかった 私は あなたの歌を口にしている
銀行の横を歩いてはいない 人参を入れた袋を持って ああ
でも 生み出される瞬間を記録する あなたに向けた 言葉は
デッキで予約してあった
雨の中で買い物を終えた 私は 帰ってきたのだけれど


自由詩 生まれた命 Copyright 番田  2010-09-25 03:32:51
notebook Home 戻る