午前零時の碧空
アラガイs



情に割れた鏡
病む満月の下
碧い血は流れ
縄張りに疲れた狼は
静かにその役目を終える

月よ 虚仮
あなたの後ろ姿に隠れ
逆らって生きてきた
太陽が笑えば
針は闇と光の境界を超える
反骨に揺れる津波
子午線を越えたスクロール
二分された段ボール影に

ココナッツミルクにはチョコレート
汗ばんだアカシアの葉がキリンの細い首を止める
カメレオンをじっと狙うワニ
忘れたようにコンドルが大空を旋回している
そういえば
鯨は碧い月を目指し片口鰯を追いかけてやって来るんだね

夢の中でまわる
あすなろの木はいまも成長を続け
ノンちゃんは浮かぶ雲に乗る
何も怖れはしない
僕たちは地球の裏側で目隠しをされただけ
太陽はけっして隠れたりはしないから












自由詩 午前零時の碧空 Copyright アラガイs 2010-09-22 05:22:12
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