月下の一群
吉岡ペペロ
ぼくらは月下の一群だ
ここのつも年上のぼくだけれど
ぼくらは一群としか言いようがなかった
お互いかんがえていることぐらい
くるしいほどわかっていた
お互いのくるしみがわかるぐらい
同苦する月下の一群だったんだ
これから二十ねんご
ぼくらはどうなっているんだろう
これからこころを月に照らして
当たらない占いでもするとするか
うら寂しくて華やかな月下に
ぼくら一群を照らしてみるとするか
自由詩
月下の一群
Copyright
吉岡ペペロ
2010-09-16 23:23:34