携帯する心臓
三上あず

小さな音で電話が震える
まるで鼓動のようだ
簡潔な4文字が暗闇に浮かんで

そして消えた

しにたい


その振動に縋る為に
何度だって返すよ
だから

だから

生きて
また会おうよ


もう寝るね、おやすみ


自由詩 携帯する心臓 Copyright 三上あず 2010-09-08 19:41:10
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