熱中症
愛心

君に愛されなくなったら
あたしの心臓も
止まってしまえばいい

君の目が 声が 手のひらが

あたし以外を愛おしそうに触れたら

その瞬間

まるでオーバーヒートするみたい
体中に君のぬくもりを一斉に感じて
痺れて ぐちゃぐちゃになっちゃって
痛いのか 気持ちいいのか 分からなくなって

そのまんま 音を立てて
心臓が止まっちゃえばいい

君との幸せな記憶だけ
その笑顔だけ 覚えて 抱えたまま

ぷつん、って

怖くないよ 多分

そんな風に言って笑ったら
心臓が強く脈打った

まだまだ
あたしは生き愛されてたいらしい



しぶといね
思わず泣いちゃったよ


自由詩 熱中症 Copyright 愛心 2010-09-07 21:27:11
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