平成二十二年九月六日の短歌
TAT










針金を
蛇口に巻いて亡霊に
成ったお前が

目の前に





























ドヤ街で
差し出した手に噛み付かれ
それでも拾う
汚い犬を

































カーロスが
陽気に笑う
だがあれは
啼いているんだ
ぶっ壊されて



























冥福を
祈って鳴らす
テンカウントゴング
音叉みたいに
雑音散らす
























のし上がり
金も手にした
だが未だ
ドヤ街の犬良くも
悪くも

























愛すべき
家族があると
言うのなら
今ここで死ね
ホセ・メンドーサ



















短歌 平成二十二年九月六日の短歌 Copyright TAT 2010-09-06 21:27:04
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