毎日の上に広がるパレットへメジャースプーンで注ぐ「あいして」 真夜中のキッチン。白い左手がメジャースプーンにたどりつけない。 はかっても、きみの口にはあわないと、そんなことすら、わからなかった。 どうしても今すぐ知らなきゃならないの (メジャースプーンは誰のものです) 基準からみんなずれてる世の中で息することはほんとはやさしい。 二年間わたしが沁みた部屋の中うずくまってスプーン、拾う。 (もうなにもはかりはしない) 風のまま瀬戸内海にスプーン投げる