used melody.
Akari Chika
懐かしく
甘い
夜
風が無く
声も無く
静寂に包まれた
街の奥で
ただ
確かに
愛されていた
故郷にも似た
広い心
澄み切ったような
正直さ
喋った言葉も
床に
溶けた
触れる
場所から
戸惑いも
迷いも
消えていく
気がしてた
ただ
量れずにいた
愛の量
悔んでた
もっと
掻き集めて
いれば良かったと
宙に舞う
宙を舞う
慰めの
花も
笑みも
秘密にするほど
嘘はなく
疑うほどの
時もなく
壁を
震わせる
微かな
メロディ
眠るより
ずっと
聴いていたかった
別れを
惜しんだ
夜
別々の
帰り道
ゆらめく
星も
灯も
手にしてた
ぬくもりも
残るほど
余韻はなく
受け容れるほどの
時もなく
ただ
確かに
今思う
離さずにいれば
離れずにいた
素直になれば
全てが
変わる
そういう瞬間が
あったことを
耳を
震わせる
微かな
メロディ
感じるまま
ずっと
聴いていたかった
膨らんだ
期待は
既に
忘れ去られ
飲み込んだ
棘がいつまでも
胸に
痛い
闇が
一体
どれほど
無力か
雲は無く
月も無く
足音だけが
街を起こす
探さずにいれば
探せずにいた
答え
そんな
小さなものと
引き換えに
失った
懐かしく
甘い
夜
体を
引き寄せれば
すぐに
わかる
胸を 震わせる 微かな メロディ...