きんいろ
アンテ


ずいぶんたくさん
きんいろのいろがみをためこんでいると
おもっていたら
いもうとはにちようのあさはやくから
いろがみをこまかくちぎって
まるいだんぼーるにぺたぺたはりはじめた
あちこちはみだしたり
すきまだらけだったけど
なんとかきんいろでいっぱいになると
いもうとはだいじそうにかかえて
そとにでかけた
あとをおいかけると
いきさきはいつものこうえんで
たくさんのひとがあそんでいた
いもうとがすべりだいにのぼって
きんいろをそらにむかってかかげると
とつぜんまっくらになって
きんいろがつよいひかりをはなちはじめた
みんな こてんとねむってしまって
わたしもだんだんまぶたがおもくなってきて
だめだめねむっちゃだめだ
ひっしにがんばるうち
ひかりがよわまってふつうのよるになった
おそるおそるそらをみると
まるいおつきさまがひかっていた
ねむっているみんなにつまづかないよう
しんちょうにあるいて
すべりだいのてっぺんにのぼると
いもうとはちいさくまるまって
すーすーねていた
しょうがないなあ
おんぶして
つきあかりをたよりにかえるとちゅう
ふしぎなことばで
いもうとはなんどもねごとをいった




自由詩 きんいろ Copyright アンテ 2004-10-17 07:29:41
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