マジで超ラッキーだわ
セガール、ご飯ですよ

コンビニエンスストアで働く大学生は
夜な夜な床にポリッシャーをかけながら
有線放送の音楽に耳を傾けている
ちっぽけな自分の有様 理不尽な世界の情勢
半年も前の性交渉とか 自己流の写真のこと
あるいは廃棄予定の弁当を食べること
廃棄予定の弁当しか食べられないこと
バイトが明けたらあの団地の屋上に行って
ありもしない三角関係について悩んだり
煙草を吸いながら朝焼けを眺めたり
コーヒーの空き缶を投げて音を聞いたり
そんなことがしたいと考えていたせいで
ポリッシャーの操作がお留守になって
発泡酒を買いにきたやくざの客に激突
その場でマカロフの反撃にあい
わずか22年の人生に幕を下ろしたから
ちっぽけな自分の有様 理不尽な世界の情勢
半年も前の性交渉とか 自己流の写真のこと
あるいは廃棄予定の弁当を食べること
廃棄予定の弁当しか食べられないこと
バイト明けに団地の屋上まで行って
ありもしない三角関係について悩んだり
煙草を吸いながら朝焼けを眺めたり
コーヒーの空き缶を投げて音を聞いたり
そんなことはもう出来なくなってしまったが
おかげで夜勤バイトの枠にひとつ空きが生まれ
俺がそこに入り込めたからマジで超ラッキーだわ



自由詩 マジで超ラッキーだわ Copyright セガール、ご飯ですよ 2010-08-11 04:20:56
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