『贖罪の道化師(ピエロ)』
なごまる


『贖罪の道化師(ピエロ)』


剥がれ落ちたピエロの仮面

溢れだす熱い涙

僕はサングラスをかけ直す

それら全てを隠したくて

いろんなモノから逃げてきた

たぶんそいつが僕の罪

ピエロの仮面の裏側の

ちぎれそうな切なさと

つぶれそうな孤独

たぶんそいつが僕の罰

許されるコトはもうないとしても

剥ぎ取っちまったピエロの仮面

取り戻した痛みと涙

僕は車を走らせる

それら全てを抱きしめて

溢れだせ涙

つぶれちまえ心

たぶんそいつが僕の罰

許しを乞うには遅すぎて

全てを失うとしても

ピエロの仮面はもうつけない

誰が見てるってワケじゃない

溢れだせ涙

ちぎれっちまえ心

取り戻した痛みと涙を抱きしめて

僕は車を走らせる

たぶんそいつが僕の贖罪






自由詩 『贖罪の道化師(ピエロ)』 Copyright なごまる 2010-08-10 19:39:23
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