妖精の距離
渡邉建志
夏と緑と憧れ
夏と緑と憧れ
夏のまんなかに
あの人はいる
校舎からバイオリンとハープが聞こえてくる
生きる上で悩む必要がないことについて悩むひとを
わたしは美しいと考えてしまう
夏と緑と憧れ
誰もいない昼下がり
背の高い人の影が中庭をよぎる
自由詩
妖精の距離
Copyright
渡邉建志
2010-07-29 08:03:37