洗濯
「ま」の字

            ︱大切なものをなくした日は
             見るものすべて新しい



いち日の折り返しを前に
いつまでも夢みたように在る
うん、それもいいかもしれない。

ドウドウとひびく斜面に脇腹をさらし
Y字にあげた腕から
バタバタ
濡れたものをひるがえす

(うう、
 伸びをして)

みずはあるか
あるさ

(あおのけてからっぽさ)

ざあざ ざあざ
川はらかくした野っ原は
たちあがっ て ハ  「「ぁ!」」

むザ ム ひ とり
踏まれぬ路は ザザと 縫う
雲しろジんろ の 「「「有るか」」」
「「「あるさ」」」 吹く日 照る風 ポツり、 有るなり

どうど、どどうど、
どど、どうど、
淋しきゃないのよ きらきらし 
濡れたモノでも トび立つものは
子孫すえか 麦わら
しがみ附こうも 揺れ揺れ テ
泡みた花 の あおぞら 悲し タ      
揉むか 揉まれる 
せんたく が

/ くすら くすくす

くさはら北向き
ざあざあと


自由詩 洗濯 Copyright 「ま」の字 2010-07-21 22:16:05
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