ホーム
はるな


じんしんじこで電車がこないホーム、ホームをはしからはしまであるいている、きれいな服だねと言われた、せかいは熱湯のなかにある、この駅には猫がすんでいる、猫はよごれている、わたしは白線ぬかしのずるをして、はしからはしまでホームを歩く。

わたしたちは認識をかえる必要があるかもしれない、であえたはずの人々はすれちがう、晴れがやまないそらのしたを渇きが支配する、旅人はばらばらにひきさかれて、紫色の海をかえるの群れがおよぐ。ここでなくてもよかったんだ、それはそうだろう、わたしたちの認識は信じる必要のないものかもしれない。電車のこないホーム、指のないピアニスト、緑の血の妊婦、みならいアサシンの牧師、はやく、はやく、ホームの端まで。



自由詩 ホーム Copyright はるな 2010-07-15 11:18:45
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