埋まらない
デラシネ

空白の時間が長すぎて、大切なこと、忘れてしまいそうです。
壊して壊れて泣き喚いていた、
そんな自分を笑い飛ばせば、残るものは少なくて、

演技して見せた自分を否定するための演技、
虚しいなんて言葉すら、呑みこまれてゆくでしょう。

誰か私を知っていますか? 私は私を忘れてしまったようです。
誰か私を覚えていますか? そんなことも、きっと、もう、

ロウソクが消えた気分で座りこみ、
私は、趣味としての食物と、時間を貪ります、
欲しい、欲しい、もっと欲しい、
詰め込んだ食物が逆流し、涙を流しながら貪ります。

どのくらい、そこに座り込んでいたでしょうか、、、
鏡を覗き込むと、奇妙な老人の色がありました、
私は鏡を叩き割り、叩き割り、叩き割り、辞めました、
泣こうとして、しらじらしくなり、眠りました。

時間を食いつぶし、息をしてきたモンスターを、私は愛せる日が来るのでしょうか

生きてしまえばいいと、思います、もっとしたたかに。
私に起こる感動は、私のものだということを。


自由詩 埋まらない Copyright デラシネ 2010-06-20 22:37:33
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