梅雨
紅林

終電で帰る火宅の隙間より待ちわびて出る黒い妖精

間男を入れた女の赤いもの浴びて染まらぬ沼の紫陽花

梅雨に濡れ流れる涙 流れない未練の澱と手に染めた罪


短歌 梅雨 Copyright 紅林 2010-06-20 20:04:55
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