息子
はるな


やわらかな寝息の燈る喉元に 肌近づけて我が息舫う

臍の緒のかすかな匂いと乾く色 掌のうえで吹き飛びそうな

汗ばんだ額に張り付く細い毛は 彼が残した最期の祝福



短歌 息子 Copyright はるな 2010-06-20 15:44:22
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ちりぬるを