裸足の人
青山雅明

雀が鳴いたら笑って
鴉が泣いたら怒って
潮が満ちれば苦しんで
夕日が沈めば黙って

君は遠くを見つめ
裸足で海を渡ろうとする
嗚呼 何も持たなくていい
嗚呼 生まれたままでいい

いい

雨がふったら休んで
日照りが続けば踊って
月がかけたら目を閉じて
夜の帳にはにかんで

君はまっすぐ見つめ
裸足でいばらの道をゆく
嗚呼 何も持たなくていい
嗚呼 涙を流せばいい

いい

裸足の人


自由詩 裸足の人 Copyright 青山雅明 2010-06-20 13:19:57
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