シロナガスクジラの背中にのっかって幸せだった波に夢みる
(さみしくて、さみしくて、ずっとさみしくて、しあわせすぎて、死にたかった)
きみがもう「ただいま」言わないキッチンで爪を切ってる、ひとり切ってる。
グラスにはエビアン水ときみの眼がしずんでいました。二十歳でした。
かあさんのおなか、うかんでいたときの かっこできみをおもいだしてる
一秒に二回のペース。文具用はさみ使って紙吹雪の空。
きみの手に抱かれているとき「物質」という日本語を訳しています
サンダルをきっちり三回蹴飛ばして明日の天気は雨、雨、雨
天才かどうしようもないルーピーに たぶんわたし、うまれたかった
おかあさん、という字がうまく読めなくてミルクに三杯、砂糖とかすの
東京はやさしいですか 見上げればやっぱり空は青いのですか