下校風景
朧月

空は青すぎた
夢みたように青くて
黄色い帽子をかぶった子供たちは
疑うことの無い目で
ばらばらと 塊になっていた

交差点で その塊は
黄色の子供は乗り出す
車は知らん顔で過ぎた

急いで思い出す
私のあの頃は
どこか歪んでしまった

校庭の約束
ブランコの涙さえ
青の空に吸い込まれる

今みた風景も明日にはもう
違うものになるから
少し振り向きたい気持ちを捨てて
歩いてゆく私の道

天にむいて
竹は指していた
青の空の雲を数えるように



自由詩 下校風景 Copyright 朧月 2010-06-11 19:26:52
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