自動車
あおば


今があり
なにもないから
安心して息をしていた
なにもないはずなのに
車が走ってきた
人が乗って居る
慌てて撃ち殺そうとしたが
武器がない
殺さなければならないものが
目の前を通り過ぎる悔しさ
お前に分かるか
念力を持たない俺の悔しさ

どうやっても
念力では消せなかった車を
曲がり角が消した
俺の勝ちだ



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作2001/10/13


自由詩 自動車 Copyright あおば 2004-10-09 21:22:26
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