夏へと向かう
生田 稔



朝の風気持ちよく吹き庭に在り妻のことを考えている

光満ち彩りの良き花々を眺めて今朝は過ぎてゆきつつ

頬にふる光とかぜの圧力に春が夏へと向かうを知れり

微かなる鳥の声して風そよと極めて静か今朝の狭庭べ

もみじ葉がこんもり茂り青空に太陽の顔仰ぎ見にけり


短歌 夏へと向かう Copyright 生田 稔 2010-05-28 09:40:14
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