light
三上あず


頭についていた紐は朽ちて
身体の紐は重さに耐えかねて千切れた

それは何かの始まりで
   そして何かの終焉だった


自立を知らない人形の
糸が突然ぷつん と切れて



自由のようだったけれど
どうしていいのか立ち往生していた


期待も謝罪も何もないのに




自由詩 light Copyright 三上あず 2010-05-28 00:47:09
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