信頼
デラシネ

大切な花だった 
毎日水をやり愛でた

ある日私はその花を
握り潰して 

泣いた

手のひらに染み付いた花びらの色

物言わぬ花でさえ
信じられぬと恐れた
胸も

潰れた



自由詩 信頼 Copyright デラシネ 2010-05-26 12:12:20
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