アンダー浮力
k o u j i * i k e n a g a

飛び散る落花生の殻を踏みつけて
ブレイク・ダンス、飛び散る汗と腋臭
縄張りを荒らされている

金持ちの阿呆が
でかい顔しとっても耐えられる
許せないのはガーデニングを笑われたこと
こちらは一人あちらは二十人、
刺し違えてでも全員フロアに沈める

身体と心が信じあってる、いける
跳べ

左肩が外れて痛い
神経がちょっと見えてる
まだ跳べる
ビッグ・バードと呼んでくれてた奴らが
深く深く寝ているから、まだ跳べる

足指の感覚は四時間前から無く
「許してっ」泣いて謝っているけれど
ここからがメイン・ステージで
君の地獄は僕の天国
いくらでも踊れる
本当だよ、ハニー

肉はすっかり削げて
骨と骨の間に少し、
こびり付いている肉との中間
もう誰も生きてないフロアで
肉と皮が油になって、
ライトも割れて、
僕、最高みたい

身体が無くなって
軽くなって
高く高く跳べる
身体は無いが
信じあってる、いける

骨を高く掲げて
いけ、跳べ


自由詩 アンダー浮力 Copyright k o u j i * i k e n a g a 2010-05-25 01:26:38
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