幸せと不幸せ
伽茶
私は今まで何を求めてたのだろうか?
誰に憧れ
何を求めてたのだろう…
何も求めず
ただ時が過ぎ
風化した記憶を
寂しい眼差しで眺めていたい
それだけのはずなのに
手が届いた瞬間に
何もかもが色を取り戻し
現実味を帯びてしまったから不思議だ
縁結びの神は
縁を結ぶでも
縁を切るでもなく
意図も簡単にただ手繰り寄せて
私にハサミを手渡したのだろう…
運命は皮肉だ
常識や道徳より
手に入れたい何かがあることを知らされ
私はどうすることも出来ず
ただ立ち尽くしてしまった
何も求めてないはずなのに
私は目の前にいる一人に捕らわれてしまったみたいだ…
自由詩
幸せと不幸せ
Copyright
伽茶
2010-05-17 21:42:59