妖怪「あそこ舐め」
花形新次

夜遅く、ひとりで湯に浸かっていると 突然、ふぐりにヌメッとしたものが触れたので あれ、おかしいな 何かいるのかなと俯いて湯の中を見ても これが何もいない 気のせいか このところ出張ばかりで俺も些か疲れ気味なのだ そう考えていると またしてもヌメッとした感触が今度はサオのほうにある いやいや、やっぱり変だと思い直した矢先 立て続けに ふぐりとサオの両方に ヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメヌメの波状攻撃が10分続き ちょっ、やめ、やめ、や、め、あ、あ ああ、ああ〜 さすがの俺も耐え切れず湯の中に大放出! 見事牛乳ぶろの出来上がり 後日、こんなことがあったんですと 隣家の真行寺さんの奥さん(美人)に話したところ それは、妖怪「あそこ舐め」の仕業よと頬をほんのり赤くして教えてくれた あれ以来 妖怪「あそこ舐めは」は現れない ずっと待っているのに


自由詩 妖怪「あそこ舐め」 Copyright 花形新次 2010-05-17 19:46:14
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