爛々麒麟
オオカミ

夢から醒めた
セロファンの夜が千切れていく

いきを、してね
しっかりと
もっと
つよく

涙の通ったあとは、砂漠みたい
なにもかんがえられないから
脈をかぞえる

いち、に、さん、よん、ご、、、
あしたまでこの夜がつづくように
セロファンを、剥いでいく

きらきら
きらきら

星が落っこちて、わらった
夜はこんなに、くらかったんだ
こんなに
こんなに
きれいなのに、

脈をかぞえているから、わたしにはわからない

朝がきて、誰かがわらっても、花が咲いても
風が葉を揺らしても
キリンがこっちを見ていても


セロファンの砂漠をつぎはぎして
いちばんきれいな夜をさがしてる
あしたまでつづくように


いち、に、さん、よん、ご、、、







自由詩 爛々麒麟 Copyright オオカミ 2010-05-11 02:02:51
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