Innocent Murder
寒雪



たぶん何もなかったんだ
けど
僕はもう死にかけている
君は
意識なんてしてなかった
なのに
僕は君に絶望している
何気ない言葉の螺旋が
僕の眼球を貫いて
僕は目が見えなくなる
とげとげしい視線の荒縄が
僕の首筋を締め上げて
僕を窒息させる
どこまで歩いていけば
引き裂かれた僕の心は
許しを得ることが出来るんだろう


自由詩 Innocent Murder Copyright 寒雪 2010-05-08 09:59:10
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