人工のひかり
吉岡ペペロ
人工のひかりを掻き消して
頬を青暗く染めるのは
ぼくのピアノの音だけだろう
難易度F別れの曲など弾きながら
きみ訪ねてくるのを待っている
東名高速を走りながら
人工のひかりを頬に
この夜のむこうで白さが
たわめられてゆくのを思っている
辻井伸行の別れの曲など聴きながら
人工のひかりを掻き消して
頬を青暗く染めるのは
ぼくのピアノの音だけだろう
難易度F別れの曲など弾きながら
きみ訪ねてくるのを待っている
自由詩
人工のひかり
Copyright
吉岡ペペロ
2010-05-05 12:54:28