quake FOR you
maricat
すまし顔して立っている木や
憂い顔している電灯は
いったいなぜ
四角く丸くなめらかでいるのか
尋ねたって応えやしないけれども
なんとなくさえ浮かばない
到底呑み込めそうもない言葉が走るよ
あぁ それならば
あなたが抱きしめたらいい
そこら中の苦悩を掻き消してくれよう
私の在ることをどこかで感じ
ここに居て
できるなら崩れず欠けずに
木が揺れた
私は満足だと揺れた
自由詩
quake FOR you
Copyright
maricat
2010-05-01 09:43:30