夜の河原
kauzak

薄暗い河原にしゃがみ込んで
肌寒い風に吹かれながら石を拾う
積んでは崩し 積んでは崩す

水の流れる音がする

向こう岸に繋がっていた橋は
いつのまにか流されて
橋脚だけが空に突き立っている

あきらめて
ゆるゆると立ち上がり
上流へ向かって歩きだす

水の流れる音がする
月が昇る
やがて


自由詩 夜の河原 Copyright kauzak 2010-04-18 00:35:00
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