隔離 ミリアンペア海路
おっぱでちゅっぱ。

ためらいがちな足音へ
黒猫がライ麦畑を横切る頃に
まあるくなりたい

ひだまりのにおい
そのままのひだまり猫は
午睡したまま動こうとしないですね

向日葵の群生
その下を駆け抜ける
むぎわらぼうし
陽射しを避ける遠い夏の風景は
常にその風景の中の

ひとこま。に、なってしまう。

幼い日の記憶かしら
朝顔の花をむしったなら
雨が降る
なんて教えてくれたのは
眠りのふちで巻いたしっぽを
はたはたさせているひだまり猫が
懐かしがるものは

あくびのように
わけのわからない涙
(疑問からの憶測。)
そうなのかもしれません

はっきりとしない理由を揺らし記憶
夕暮れにブランコを揺らして
たとえば
ラムネ玉を喉に
つまらせそうになりながら
背中の景色の高さから
きこえた風があの
幼い名前の彩りに似て



    昔も明日も、
    天気でありますように。

    ねぇ。
    いつのまにか真っ暗闇で、
    ねぇ。
    時間はなぜ24時間なのだろうね。



揺れながら時間と成長の中
月夜のブランコではしゃぐ

あたしなりの自由を
綴じ込めて目を細めながら




    猫ちゃん。
    おひげが、立派ね。
    明日は、晴れるかしら。





                      まあるいね。




自由詩  隔離 ミリアンペア海路 Copyright おっぱでちゅっぱ。 2010-04-06 23:22:18
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