嘘が嘘ならば嘘である嘘
しろう
僕は嘘をついたはずなんだが
僕の嘘は誰にも見破られなかったので
僕は嘘をついていないというのが通説であり
僕自身には僕が嘘をついた認識と記憶があるのだが
嘘をついたことこそがもとより嘘の事実だったと仮定してみるに
僕が嘘をついたという嘘を僕は信じ込まされたのかもしれず
そうなると僕の存在そのものが嘘だということになる
自由詩
嘘が嘘ならば嘘である嘘
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しろう
2010-04-01 23:56:08
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七行詩