ある愛の詩 - Bloody -
綾瀬たかし

 
 
 
【ある愛の詩 - Bloody -】



 綴る言葉は愛の詩、それの繰り返し。

 真紅の薔薇のように燃えるような心を

 握り締めた手に込めて、

 日に日に命を削りながら血の文字で書いた

 あなたに贈るは愛の詩。

 やがて文字は色褪せ

 言葉は灰となっても

 少なくとも今は綴る想いこそが愛のすべて。

 例えあなたの目に触れることが無くとも

 例えあなたに伝わらなくとも

 血を流し綴る言葉が確かな愛そのもの、

 それだけで心は満たされ

 夜を過ごし

 朝を迎える。





 そんな、とある愛の詩。
 
 
 


自由詩 ある愛の詩 - Bloody - Copyright 綾瀬たかし 2010-04-01 01:48:02
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