両親へ
朧月

生まれた日から 疑問符と一緒でした
母の心に マイナスな思い出をうえつけた日でした
私のことが いらなかったのではないと
望んでたと きいたことはないけど
それすらも 確かめないで生きてきました今日まで

母がいて 父がいて
そんな毎日もありました
風ふいて 太陽があって
そんな毎日ばかりでした

なぜ夢は毎晩みるのですか
なぜ恋をしないといけませんか

歩いてるこの足の裏に
こびりついてるだれかの嘘が

なぜ信じないといけませんか
なぜ裏切ってはいけませんか

父に似ていて 母に似ていて
それが重要ですか 証明ですか

歩いてるこの膝小僧に
忍び寄ってるだれかのナイフ

なぜ寄り添わないといけませんか
なぜ振り払ってはいけませんか

一人の歩には 夢がないの?
一人の道には 愛がないの?
あなたの背中にある悲哀は
だれのせいですか だれの想いですか

母にならないと決めたあの日
父はいらないと決めたあの日
一人の夜は 悲しいですか
一人でいいのです 私は今も

母よ 父よ
私という娘は 今もあるけれど
あなたの理想と違っていても
悲しまないでください お互いのために



自由詩 両親へ Copyright 朧月 2010-03-21 22:19:13
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